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ちょっくらよっていけし   

ブドウ樹液の季節

ブドウ樹液したたる季節到来

 甲府盆地に爛漫(らんまん)の春近し。野鳥がさえずり、桜のつぼみがふくらむ。生命の息吹を感じる季節だ。甲州・勝沼のブドウ畑では、樹液の落下が始まった。剪定(せんてい)された枝の切り口から、ぽたり、ぽたりとしたたり落ちる。
 標高約500メートルの菱山地区。約1ヘクタールのブドウ畑を管理する専業農家、三森克弥さん(63)は、3月上旬に最初の樹液落下を見つけた。地元では「水あげ」と呼ぶ。「厳しい冬だったからブドウの目覚めは早い。あと数日で一斉に始まるよ」とうれしそうだ。
 水あげは木が生きている証し。農家は寒さで枯れなかったとひと安心し、これから農作業が忙しくなるぞと気合を入れる。

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