

・戦争の悲惨体験せぬ人の 9条変える動き怖ろし
・汝(な)の神は人を殺せと教えしか 暴虐極まる黒の集団
・黒い旗広げさせたは何故(なにゆえ)か 因(もと)を絶たねばもぐら叩き
・春立てど冷たき風や雪降れど 春の足音日毎に高く
・八十年齢欄に初記入 振り返り見る激動の時代(とき)
・春弥生歴史が遺(のこ)る水戸の街 梅花愛でつつ偕(とも)に楽しむ
・見渡せる千波の湖(うみ)は輝きて 梅薫る園(その)楷(とも)に逍遥
・三月は妻の立ち月逝きてより 七年の時過ぎ去り行きし
・妻逝きて七年の時過ぎたれも 面影残る家の内外(うちそと) (朝日新聞茨城短歌4月掲載)
平成27年7月 那珂市在住 小野安雄(M27)




