

日本相撲協会は28日、両国国技館で開いた九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の番付編成会議で十両昇進力士を決め、甲府市出身の竜電(25)が4年ぶりに十両に返り咲くことに決まった。大けがの影響もあり一時は序ノ口まで番付を下げたが、再びたどり着いた十両の地位。竜電は「やっと十両に戻れた。稽古を積んで、さらに上を目指したい」と決意を語った。
「4年間苦しかったのでようやくという思い。けがをしたときには何もできなかったが、親方や山梨の人など支えてくれた人たちの応援が励みになった。感謝したい」。この日、師匠の高田川親方(元関脇・安芸乃島)から十両復帰の一報を聞いた後、取材に応じ喜びをかみしめた。
十両復帰への道のりは長く険しかった。2012年9月の秋場所、幕下で全勝優勝を果たしたが新十両で迎えた12年11月の九州場所で右股関節を骨折。相撲が取れない日々が続き、一時は序ノ口西17枚目まで番付を落とした。それでも十両復帰への執念を見せ、徐々に番付を上げてきた。
竜電は10月9日、甲府市のアイメッセ山梨で開催される「大相撲富士山山梨場所」(読売新聞甲府支局など後援)で凱旋がいせんする予定だ。「昨年は知り合いもたくさん来てくれた。今回は十両復帰を決めたので、取組で地元の人たちに元気な姿を見せたい」と意気込んでいる。資料;読売新聞


