山梨県の出身で、阪急電鉄や宝塚歌劇団を創設した実業家、小林一三が執筆した小説や文章などの展示会が甲府市で開かれている。
小林一三は、明治6年、現在の韮崎市に生まれ、銀行員として大阪に赴任したあと、阪急電鉄の前身の会社や宝塚歌劇団などを創設し、日本の私鉄の原型を作った実業家とされていた。
このうち、初めて書いた小説の「曾根崎艶話」は大正5年に出版され、京都や大阪の花街が舞台で着物姿の女性の挿絵が描かれています。
また、柿を送ってくれた親戚への礼状には、小林がみずから描いた柿の絵に、うれしい気持ちを詠んだ俳句が添えられている。
この展示会は今月15日から22日までは館内整備のため展示が休止され、その後、3月10日まで開かれます。
--どんな活動をしていますか。
早川町で1992年から、主に早川町奈良田地区で採れる木材で作品を創っています。重たく硬いカバ科のオノオレカンバという木を使い、生命や自然をテーマにした抽象的な作品を制作しています。
東京都に住んでいた頃は流線型のフォルムをした抽象作品が多かったのですが、早川町に住み自然を身近に感じることで作風が変わりました。春は植物の成長を身近に感じ、秋には台風の影響を受ける。自然の力に圧倒される日々を形にしたいと考えました。2010年に発表した「森の生命」は、炎のゆらめきをイメージして彫り、生命の力強さを表現しました。