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ちょっくら よっていけし

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自分の非を認め

「自分の非を認めたら即謝ることの大切さ。(2)            市野沢 伊司

前日より続く。

結局、醤油挿しを持ってきていただき醤油をつけて食べました。
食事も終わりみんな部屋に戻り、私もついて行きました。
でも途中で、「いや待てよ。このまま帰ってしまって“旅の恥は掻き捨て”としてしまうことが出来るが、逃亡中の犯人が何時捕まるかという心配が頭から離れないのと同じように、一生気にしながら生きて行くことになるかもしれない」と思い一種の恐怖感を抱いたようです。
勇気をだして正直に謝った方が楽になるという気持ちが湧いてきました。
宴会場に戻り「先程の仲居頭の宇野さんは居ますか?」と聞くも、どこかに行って不在とのこと。
「呼んできてください」と頼みました。
間もなく彼女が戻って来て「お客様にご迷惑かけたので、お二人分の天ぷらと天つゆ作りお部屋の方へ運んでおきました。
また何か不手際があったのでしょうか?ご迷惑おかけしたことをお詫びいたします」とおっしゃられた。
私は慌てて「謝らねばならないのは私の方です。実は天つゆをお膳の下に置いたのを忘れていて、あのような態度をとってしまいました。私の大きな間違いです。お許しください。」と謝りました。
その時の彼女は「お客様の間違いは私どもの間違いです。よく本当のことを言って下さいました。
お客様が自分の非を認めた勇気をだしておっしゃっていただいたのは初めてです。
私も本当にうれしいです」と両
手でがっちりと握手したのです。
明けて11月7日は、昨日の曇り空が嘘のように晴れ上がり、昇仙峡の山々の紅葉が一段と映えて見え、途中で見学した水晶の輝きがさらにきらめいているように思えました。
帰町してから、感謝とお礼の気持ちをこめてホテルへ手紙を送りました。
その後、ホテルではこのお手紙がしばらくの間、掲示板で紹介されたそうです。

今どき、このようにお客様を大事にしようとする接客態度には、なかなか遭遇する機会が少ない(皆無?かも)と感じ紹介する次第です。
“旅の恥は掻き捨て”をしなくて良かった。(終)

心温まるお話し本当に有難うございました。
 

ホテル八田
ホテル八田。

御岳1御岳昇仙峡” 覚円峰”

  

  

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