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クニマス漁船、西湖

クニマス漁船 来たる…秋田・仙北市寄贈

 秋田県仙北市の田沢湖でクニマス漁に使われていた丸木舟が、富士河口湖町の西湖畔にある「―奇跡の魚うお―クニマス展示館」で16日から展示されている。西湖にあったクニマス関連の資料は1966年の土石流で全て失われているため、クニマスのふるさと・仙北市から寄贈された。
展示が始まった丸木舟は1人乗りで、全長約6・7メートル、幅は最大約50センチ。およそ120年前、杉の木をくりぬいて作られた。漁師が刺し網漁でクニマスを取る際に使っていたという。
クニマスは田沢湖の固有種で、高級魚として漁の対象だった。しかし、発電や農業用の水を確保しようと、1940年に強酸性の川の水を田沢湖に引き込んだために水質が酸性化し、クニマスは死滅した。漁師も廃業したために、クニマス漁に使われていた丸木舟はほとんど廃棄され、仙北市によると、現存するのは2隻のみ。2隻とも仙北市が所有していて、うち1隻を富士河口湖町に寄贈した。
西湖ではヒメマス漁が盛んだったが、1935年、漁師は漁獲量を増やすため、ヒメマスに似た魚として、田沢湖からクニマスの卵10万粒を購入。西湖の湖畔にあったヒメマス用の孵化ふか場で孵化させて稚魚を放流した。このクニマスの子孫が生き残っていて、2010年に発見された。
クニマス展示館は入館無料。開館時間は、11月末までは午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)。11月末までは無休。問い合わせは同館(0555・82・3111)。
山梨県から秋田県にはクニマス10匹が譲られ、来月1日から展示される予定だ。
忍野村の県水産技術センター忍野支所からは5月9日、2015年に人工孵化させたクニマス10匹が、トラックで秋田県北秋田市の秋田県水産振興センターに運び出された。このうち5匹は今月14日、来月1日に開館する仙北市の研究学習施設「田沢湖クニマス未来館」の水槽に移され、元気に泳ぎ回っている。資料;読売新聞
 

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