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ちょっくらよっていけし  村上博靱

102歳の金丸さん

102歳 日々彩る…南アルプス市・金丸さん

 17日は敬老の日。南アルプス市飯野、金丸豊さん(102)は、趣味として100歳から塗り絵を始めた。今では塗り絵の全国コンテストで入選するほどの腕前に上達し、日々精力的に活動している。
「目標あれば頑張れる」
ショートステイで利用している介護施設の一室で、金丸さんが色鉛筆を手に机に向かうと、柔和な表情が真剣な目つきに変わる。「うーん、なんか違うな。この色かな」。そうつぶやきながら、色の濃さが微妙に異なる約300本の色鉛筆を使い分け、数ミリの細かい模様を丁寧に塗りつぶしていく。
塗り絵を始めたのは、次女から勧められたことがきっかけ。「この年齢になって細かい作業はできないだろう」と思っていたが、「描き上げた後の達成感がたまらなくて、どんどんのめりこんでいった」。起床する午前6時頃から就寝する午後8時頃までの間、食事や体操の時間を除き、塗り絵に没頭する日々を送っていて、「今は塗り絵が一番の友人」と冗談っぽく笑う。
金丸さんは1915年、榊村曲輪田(現南アルプス市)に8人きょうだいの三男として生まれた。12歳で奉公に出て、24歳で結婚を機に上京。「成功するまで家の敷居はまたがせない」という父の言葉を胸に、主に製鋼所で汗を流してきた。
金丸さんはこれまでの人生を振り返りながら、「日々を元気で過ごせればそれで十分だ」と口にする。健康長寿の秘訣ひけつについては「人は目標さえあれば、『もう少し、あともう少し』と頑張れるものだ」と穏やかな表情で語った。
資料:読売新聞
 

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