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矢立の杉

矢立の杉(大月市笹子町)「人間が力もらえる大樹」

俳優で歌手の杉良太郎さん(70)と妻で歌手の伍代夏子さん(53)の2人がいつもうやまって訪れているのが、大月市笹子町の旧甲州街道「笹子峠」の途中にある「矢立(やたて)の杉」である。
樹齢は定かではないが、江戸時代の諸書にたびたび登場し、江戸末期に活躍した浮世絵師、2代目歌川広重が「諸国名所百景 甲州矢立の杉」として名画に残している。
旅人が杉の木の大きさに驚き、その様子を着物姿の女性が振り返るように眺めている作品だ。
街道の道しるべであったのだろうが、広重が峠越えした時代には巨木が存在していた証しといえる。
根回り約15メートル。地上約22メートル付近で幹が折れている。
地元の話ではその昔、落雷に遭い幹が途中で折れてしまった。
しかも幹内が空洞化している。
それでも枝を張り、青々と葉を湛えている。
樹勢は衰えず、老木とは思えぬ生命力を人間に感じさせる。

杉さんは平成20年に矢立の杉を題材に大阪府の新歌舞伎座で自身がプロデュースした舞台「闇の身代わり地蔵」を公演したが、題材に思案していたとき、インターネットで偶然、矢立の杉の存在を知り、導かれるように現地を訪れたという。
「なぜかここに引かれてきた。不思議だ。運命を感じる。人間がここにくれば力をもらえる大樹だ」。
杉さんは矢立の杉との出合いを運命だという。
舞台は大成功だった。
矢立の杉の名の由来は、戦国時代に合戦に赴く武士がこの木に矢を放ち、戦勝を祈願したことからだと伝えられる。
戦国時代から巨木は生きる力を与えてきたのだろう。
杉さんは公演後に人に代わって杉を見守る「身代わり両面地蔵菩薩」を杉がみえる山肌に建立した。
24年からは杉の近くで毎年例大祭が営まれ、今年も7月8日に杉、伍代さん夫婦も参加して行われた。
杉さんは舞台に合わせて自ら作詞作曲した歌「矢立の杉」を発表した。
生きることに疲れた旅人に「ここに来るといい」と、人生に行き詰まっても矢立の杉のように強く生きろと歌っている。資料;産経新聞



DSC003721-365x486.jpg 大月から甲府に向かって笹子トンネルに入る手前で左に折れて約20分、「矢立の杉」が見えてくる
旧甲州街道「笹子峠」の途中にある。

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