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ちょっくらよっていけし  村上博靱

電力の需給調整市場に参入

山梨県の長崎幸太郎知事は17日の定例会見で、蓄電システム開発会社と共同で新会社を設立し、電力の需給調整市場に参入すると発表した。
同市場への自治体の参入は国内初となる。
県が進める再生可能エネルギー関連の技術を活用して収益化を狙う。

県では12月補正予算案に新会社設立に向け、1億円を出資することを盛り込む。
県が出資している東大発ベンチャーで蓄電設備の開発や製造を手掛けるエクセルギー・パワー・システムズ(東京都)と共同出資で、新会社を今年度中に設立する計画だ。

電力市場で、需要に対して供給が不足しているタイミングで、蓄電池にためていた電力を市場に供給し、売却する。当初は1000キロワットレベルでの供給を想定している。

山梨県は大型太陽光発電所がある甲府市の米倉山(こめくらやま)に、再生可能エネルギー関連の技術開発サイトを展開している。
太陽光による電力は天候に左右されやすいため、大容量蓄電システム技術で調整するほか、水を電気分解し水素として蓄えるなどの、技術を培ってきた。
これらの技術を使って事業化を図り、県の独自財源として活用する方針だ。

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