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甲州人国記(22)

甲州人国記  “湖はわれらが故郷” ⑩-1   昭和58年                               
山深い山梨県から、高名な水産学者が出ている。
日本学士院会員、東大、名大名誉教授の雨宮育作(93)だ。
東京・駒場の東大教養学部のすぐ近くに住み、「もう悠々自適、友達も亡くなっています」。
けれど、毎晩八時か九時に寝て、早朝四時には起きて勉強するという生活習慣は変わらず、「科学はもっともっと深くならないと。どこまでいけば本当のことがわかるか見当もつきません」。「罪悪は夜生まれる」という精進一筋道に、脱帽というしかない。
魚類生態学を専門とし、日本イワシや、カキの研究が著名。
三井海洋研究所長や、江ノ島水族館長もし、江ノ島のマリンランドで、ゴンドウクジラに曲芸を仕込むプラン作りもやっている。
長崎、パキスタンなどの水族館建設に参画、水族館時代を開いた。利根川のアユの卵をアメリカの湖川に大量移植する夢も実現した。「池に移植し他の歯育っていますよ」
富士五湖を調査、霞ヶ浦からワカサギの卵を移して富士五湖の名物を育てるきっかけを作ったのも、雨宮の仕事。
「ワカサギが湖水によく合うことがはっきりしていた。
山国育ちなのに、イキにいい魚を食べるのが好きだったから水産学をやったんですよ」。
旧制日川中では元厚相広瀬久忠(故人)と同級。
厳しい空っ風に面を向けて、六キロの道をかけ足で通った。
冬、土ボコリの畑から顔をのぞかせる故郷山梨市七日市場の石斧(せきふ)や石ヤジリを、丹念に拾い集めている。「遠い先祖の息づかいがが聞こえてくるようです」
(敬称略)資料;朝日新聞 
山梨市七日市場生れ。               
雨宮育作

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