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義理と人情

 
「義理と人情」 私の大事な人生訓 
日立製作所 旧日立工場 水車製作課OB 広瀬英貴(E35)

日米開戦の年に生を受け早や古希を超えた。決して平坦な道ではなかったが、曲がりなりにもこれまでやって来ることができた。健康に恵まれ、日立一筋やり甲斐のある仕事をし、そして家族を含めて良き人達に出会えたお蔭と、しみじみ自分の人生を振り返り感謝している。
子孫に残す美田や鑑定団に出すようなお宝は何一つ無いが、大事にしている我が想いは沢山ある。 

古い人間と思われるでしょうが、「義理と人情」現代風に言えば「絆と思いやり」を大切にこれまで暮らして来た。
様々な人々と出会って来た中で、利害・損得抜きでお世話いただいた方々のご恩に感謝の念でいっぱいだ。
小・中・高校の同級会、入社後の同期会・日工専同窓会・最初の配属先で指導してくれた先輩とのふれあい会、OB会と趣味の会、そして町内会やボランテア組織の皆さんとのお付き合い。
定年退職後、人間関係は多岐多様に亘り延々と続いている。

終戦間もない子供の頃、田舎の庭でビー玉やメンコをして遊んだが、中にはずる賢いのがいた。それを見ていた親父が言った言葉を今も覚えている。
「オゾイことはするな!」「お天道様はいつも見ているよ!」「罰が当たるぞ!」というようなことを。

真面目に誠実に、一生懸命に生きる、信頼・信用される人間であれと、常に自戒して来た。

「正直は一生の宝」であると言うが、バカ正直、バカ真面目がバカを見る世であってはならない。

誠実であることそれは信頼につながる。
イイ加減な行為は卑しまれる。人を裏切ってはならない。

最近、身勝手な振る舞いや独善的な行為が散見され、日本人の美徳・思いやり精神が薄れてきているように感じる。
大震災で見せた日本人の助け合う気持ち、あの絆と思いやりを見習いたい。

また今、学校や職場でのいじめ、DV、セクハラなどが大問題になっている。
田舎で育った我々の時代とは違うだろうが、大きい(強い)者は小さい(弱い)者をやっつけてはいけない、卑怯なことをしてはいけないなど、いつの時代も変わらぬ道理ではないかと思う。

赤道に近い南米ベネズエラ国のグリ水力発電所、水車据付指導他で約4年間過ごした生活が、とうとう私の人生で一番の思い出になりそうである。
英検実力3級と現地夜間教習所で身に付けたスペイン語で、顧客エンジニア、工事会社の仲間たちと、家族を含めて心一つにして仕事が出来た。
乏しい言葉ではあったが、日本人の真面目さと誠意ある気持ちは通じ、多くのアミーゴができた。

あれから40年!今も時々夢の中で、ビールを飲みながらスペイン語でしゃべっている。

両親が早世した者同士が結婚して、何もないところから真っ直ぐ歩んで、何とかやって来て今がある。
結婚当初から妻には経済的に大変な苦労を掛けた。
職場が変わるたびに新しい出会いがあり、気も金も使った。
余計な出費も生じ家計のやりくりは大変だったろうが、それでも女房殿の知恵と根性でやってきた我が家である。
老後の蓄えに余裕はないが、大きな病気さえしなければ、ゴルフを月2~3回位楽しむのは問題ない。
大事なことは思いやりの心「愛」である。信じ合うことである。
助け助けられ、お互いの無いところを埋めあう。
夫婦は(+)と(-)=1ではないかと思う。

齢はとっても素直に生きよう。
この世の中、嫌なことも多いが、決して要領良く立ち回る必要はない。
これからもあくまで自然体で行こう。
そう決めたら少し気が楽になった。
そして、うるさいジジ・ババであっても、せめて孫たちには少しでもお手本になれる老人として暮らしてゆきたい。

日立文芸誌「ぱんぽん」310号テーマエッセー“私の大事にしている○○” 記 平成26年10月22日

広瀬様 昭和36年 日立工場入社同期会 親善ゴルフコンペにて。
前列 右端が広瀬。

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