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甲州人国記(23)

甲州人国記  “湖はわれらが故郷” ⑩-2   昭和58年 
                              
「今は汚れちまってダメですけれど、少年時代は河口湖の水を飲みながらお昼を食べました。冬は全面結氷の湖でげたスケートで滑り、氷の下からワカサギ釣って」。
ギターをひく作曲家の山本丈晴(57)の生家は河口湖畔。九人きょうだいの末っ子で、結核をやむ失意の少年時代を経て古賀政男の門に入る。
テアトロン賞やLPレコード賞を受賞、『風林火山の唄』など甲州ゆかりの歌の作曲も多い。
「ギターで親と子が語り合おう」とギター教室を開く。「非行に走るのも、対話がないからでしょう?」
いま「TVC山本」の社長として、「目で見る社内報・ビデオ」作りに熱をいれる。
社員五十人を含めスタッフ百五十人。「週五本を抱え、みんな走り回っています。
企業内部にいると気づかいない点を教えられると、割りに好評」。記録ものも手がけ、『延暦寺・東塔』は五年かけて撮った。『伊勢神宮ご遷宮』は十三年がかりの計画だ。
温厚で、素直で、生マジメで。この山本と、「信頼できる人です」と女優山本富士子(51)が結婚して二十一年目になる。昨秋、テレビ朝日系でおしどり番組の「丈晴、富士子のさわやかサロン」がスタート。
夫婦と各界ゲストの交流を描く。「女優のイメージでない私の素顔が出せたらいいなと思っています。と富士子。「資料調べが大変なんですよ」と勉強する。
目元涼しく、胸元豊かに、化粧の陰影こそ濃いものの、第一回ミス日本の美女は健やかである。
「ねえ、そうだねえ」と丈晴が時々、相づちを求める円満ぶり。
「富士子の舞台の音楽も全部ボクがやっているし」。妻、母親、女優の三役をこなしきたい、と富士子。中学生の一人息子を「七時には起きて必ず声をかけて学校へおくりだすの」。
 富士子は「私、生まれが大阪ですので、河口湖は第二の故郷の思いなんです」という。丈晴の親友、富士観光開発社長志村哲良(56)が、富士の伏流水を探し当てて開発した山ろくの別荘村へ、家族はよく出かける。
春、富士桜がにおう村だ。(敬称略)資料;朝日新聞 
 山本

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