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甲州人国記(33)

 甲州人国記  “「病む」を見つめて” ⑮-2   昭和58年
                               
 たった一つの命は自分で守るしかねえ。貝原益軒が『養生訓』で、毎日の生活で健康に悪かったと思うことはよして、良かったと思うことだけをやりなさいといっているが、よしあしは十人十色。寝起きが気分爽快だったかどうかで判断すりゃいいんだ」。
 元国際外科学会会長の中山恒明(72)は、ベランメエ口調で意気軒高。東京・銀座で中山ガン研究所を開く。国際外科学会から「世紀の外科医賞」を受けたがん手術の開拓者だが、いま手術はやらない。「医療機器の進歩で、教科書通りにやれば下手クソがやっても安全な時代になったよ」千葉大学医学部教授時代から、「天衣無縫(てんいむほう)の銀ラッパ」のあだ名。「戦前、アルコール性肝炎なんてのはなかった。ありゃあっ安酒に入ってるきょう雑物でなる薬餌(やくじ)性肝炎だよ、君」
「新宿の浮浪者も栄養過剰の糖尿病というくらいで、栄養とり過ぎで血管ボロボロというのが、うじゃうじゃしている」。「オレは四十歳の体型だ」と誇った。白州町が故郷。
「国民所得二位なんていっても、日本が豊かになったとは思わない。欧米に比べ蓄積がない」と国民所得分析の権威、一橋大学名誉教授山田雄三(80)。
 社会保障研究所長や厚生省の各審議会会長として、福祉施策の大綱をまとめてきた。「軍拡が声高になり、武器産業が活気づく時代の弱者切り捨て論は、危険ですね。いまこそ福祉国家が必要なんだ」。倒産した甲府の漆器問屋で育つ。(敬称略)資料;朝日新聞          
 
中山恒明  山田雄三

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