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神明の線香花火

線香花火 半世紀ぶり製造…市川三郷

県内有数の花火大会「神明の花火大会」が8月7日に開催される市川三郷町で、半世紀ぶりに地元産の線香花火が復活した。安い中国産に押されて製造をやめていたが、花火大会を盛り上げようと、地元の花火業者や販売、卸会社の4社でつくる「神明の花火倶楽部」が企画した。火薬を包む紙は町の伝統工芸の手すき和紙を使っており、同倶楽部では「市川三郷の文化を多くの人に楽しんでほしい」とPRしている。
同町の花火は、戦国時代に武田氏の軍事用ののろしの打ち上げに由来すると伝わる。平安時代には紙すきの技術が導入され、紙作りが盛んだったことから、火薬の取り扱いと和紙作りの二つの技術が合わさり、江戸時代には観賞用の花火作りが産業になったという。
「線香花火は花火と和紙という町の文化が詰まっている。PRにはちょうどいい」。同倶楽部代表で、町内で打ち上げ花火を製造する「マルゴー」の斉木智徳社長(62)は「神明の花火大会」の一層の盛り上げのため、線香花火に目をつけた理由をこう説明する。
和紙は、町内にある歌舞伎文化公園に咲くボタンの花びらを使って薄ピンク色に染めたものを使い、線香花火は全て手作り。斉木社長の叔母で、20歳代の頃に同社で線香花火を作っていたという町内の主婦、一瀬俊子さん(74)が手掛けた。
一瀬さんはかつての製造過程を思い出しながら、昨春、線香花火を作ってみたが、火を付けてみるとすぐに火の玉が落ちてしまった。そのため、花火業者に火薬の調合の調整を依頼する一方、一瀬さんは包む火薬の量や紙への置き方、紙をよる力加減などを試行錯誤した。そうして今年3月、ようやく満足できるものが完成し、線香花火には「市川神明牡丹ぼたん」と名付けた。
一瀬さんは線香花火の魅力を「まるで人生のよう」と語る。点火し最初にできた小さな火の玉は生命の誕生を表す。その後、勢いよく火花を散らす様子は青年期。その火花も落ち着きを見せ、円熟の時期に入り、やがて穏やかな光を放ちながら命を閉じる。「派手さはないけど、線香花火に火を付けると、みんな近づいてじっと見つめます。人と人との距離が縮まるのも線香花火の持つ良さ。ぜひ手にとって、夏のひとときを楽しんでほしい」と話している。
資料;読売新聞
市川三郷町の歌舞伎文化公園。ここに立つと北岳、八ヶ岳、が良くみえる。
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