

JR中央線の小淵沢駅の新駅舎が7月3日、供用を開始する。国内有数の日照時間を誇る同市の特性を生かし、環境に配慮したJR東日本の「エコステ」のモデル駅となる。屋根にパネルを設置する太陽光発電と太陽熱給湯を、駅構内の電気や暖房に活用する計画だ。同社の県内駅では初の取り組みという。新駅舎は山岳の風景をイメージしたデザインに改められる。
JR東日本八王子支社によると、新駅舎は同市の駅前整備事業と併せて平成27年度から整備を進めてきた。敷地面積約1707平方メートル、延床面積約980平方メートルで2階建て。1階には市観光案内所とレンタカーの案内所、2階には観光客がくつろげる交流スペースを設ける。エレベーター計3基を設置する。
小淵沢駅では、国内有数の日照時間がある同市の特性を生かし、晴天日の日照時間帯の駅消費エネルギーを100%、太陽光発電と太陽熱給湯で賄う。照明など消費電力のほか、冬季には温水をパネルヒーターと床暖房に通し、待合室の暖房に活用する。
デザインは、同市小淵沢町の「中村キースへリング美術館」を手がけた北川原温・東京芸術大学教授が監修した。八ケ岳や南アルプスの山々と清流をイメージし、外壁の上部は山に見立てた濃い茶色に。その一部にガラスを施し、清流にみえるように設計した。外装と内装の一部には木材を活用した。屋上には八ケ岳、南アルプス連峰、富士山などのパノラマと夜空が楽しめる展望デッキを新設し、駅の魅力を高める。資料;産経新聞


